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天然アルカリ温泉水「TERAQUA」を調べてみた|HBSの水へのこだわりとは

健康のために何を飲むか。そう聞かれると、サプリメントや青汁、健康茶あたりを思い浮かべる方が多いと思います。でも、私たちが一日のなかでいちばんたくさん口にしているのは、結局のところ「水」です。サプリを選ぶときはあれだけ成分表をにらむのに、水はなんとなく安いものを買っている。そんな人、実は多いんじゃないでしょうか。

はじめまして。健康・美容分野で記事を書いている佐倉真奈美と申します。20代から40代の前半まで、ドラッグストアで15年ほど働いていました。店長も経験して、登録販売者の資格を持っています。店頭ではサプリやお薬、化粧品の相談に毎日のように乗ってきました。今はその経験を生かして、健康食品や化粧品を「成分から、地に足をつけて見る」記事を書いています。

そんな私が最近気になったのが、天然アルカリ温泉水「TERAQUA(テラクア)」という水です。きっかけは、知り合いから「最近こういう水を飲んでるんだけど、これって本当に体にいいの?」と相談されたこと。せっかくなので、採水地から成分まで一つずつ調べてみました。

この記事では、TERAQUAがどんな水なのかを整理したうえで、私が登録販売者の目線で「ここは魅力」「ここは冷静に見たほうがいい」と感じた点を、どちらも正直に書きます。水選びで迷っている方の参考になればうれしいです。

TERAQUA(テラクア)とはどんな水なのか

まずは基本情報から。TERAQUAは、鹿児島県の地下深くからくみ上げられた「天然アルカリ温泉水」です。販売しているのは、健康食品やサプリメントを長年手がけてきた株式会社HBSという会社。

商品情報を整理すると、おおよそ次のような水です。

項目内容
種類天然アルカリ温泉水
採水地鹿児島県垂水市
採水の深さ地下700m
pH値8.7(弱アルカリ性)
硬度4.0(超軟水)
販売元株式会社HBS

数字だけ見てもピンとこないと思うので、ここから一つずつ「これってどういう意味?」を噛み砕いていきます。専門用語は、できるだけ普段の言葉に置き換えながら進めますね。

「天然水」と「ミネラルウォーター」は実は別もの

スーパーで水を買うとき、ラベルの分類まで見ている人は少ないと思います。でも、ここが意外と大事なポイント。

ざっくり言うと、特定の水源からくみ上げた水を、ほとんど手を加えずにボトルに詰めたものが「天然水」。それに対して、複数の水をブレンドしたり、ミネラル分を後から足して味を調整したりしたものが「ミネラルウォーター」と呼ばれます。同じ棚に並んでいても、中身の成り立ちはけっこう違うんです。

TERAQUAは前者、つまり一つの水源からくみ上げた天然水のタイプ。地中の地層を長い時間かけて通ってきた水を、そのまま生かしているという立ち位置です。人工的に味を作り込むのではなく、自然のままの水質を大事にしている。そう考えるとイメージしやすいと思います。

pH8.7の「弱アルカリ性」が意味すること

次に「アルカリ温泉水」の“アルカリ”について。

pHというのは、水が酸性かアルカリ性かを示す数値です。7が真ん中の中性で、それより下が酸性、上がアルカリ性。数字が7から離れるほど、その性質が強くなります。レモン果汁が酸性、石けん水がアルカリ性、と覚えておくとわかりやすいです。

TERAQUAのpHは8.7。7より少し上なので「弱アルカリ性」にあたります。ちなみに日本の水道水も中性から弱アルカリ性の範囲に収まることが多く、極端に特殊な数値というわけではありません。自然の地下水としては、ごく自然な範囲のアルカリ性です。

「アルカリ性の水は体にいい」は本当か

ここで一つ、登録販売者として補足しておきたいことがあります。「アルカリ性の水は体にいい」という話、よく耳にしますよね。お店でもよく聞かれました。

ただ、ここは少し言葉を分けて考える必要があります。胃腸の調子に対する効能(胃酸過多や消化不良など)が認められているのは、整水器などで水を電気分解して作る「アルカリイオン水」という機能水のこと。これは医療機器として届け出られた整水器から出てくる水で、TERAQUAのような自然界の「天然アルカリ温泉水」とは、そもそも成り立ちが別ものです。

つまり、天然のアルカリ温泉水だからといって、アルカリイオン水と同じ効能があるわけではありません。「アルカリ」という同じ言葉でひとくくりにすると誤解しやすいので、ここはぜひ切り分けて見てください。TERAQUAの良さは、アルカリ性そのものよりも、このあと説明する「超軟水」という点にあると私は感じています。

採水地は鹿児島県垂水市|桜島の麓に湧く水

水を選ぶとき、私がいちばん見るのが「どこの水か」です。成分表より先に産地を確認するクセがあります。どんなに成分をうたっていても、出どころがあいまいな水はちょっと身構えてしまうので。

TERAQUAの採水地は、鹿児島県垂水市(たるみずし)。鹿児島のシンボルである活火山・桜島の、ちょうど麓にあたる場所です。

実はこの垂水市、水の世界ではちょっとした名産地。同じ地域からくみ上げられた天然アルカリ温泉水は、ほかのブランドでも販売されているほどです。垂水市の公式サイトでも、地元の温泉水について「pH8.9の弱アルカリ性、硬度4mg/Lの軟水」で、飲むだけでなく炊飯やお茶にも向いていると紹介されています。TERAQUAの数値(pH8.7、硬度4.0)とほぼ同じ傾向なので、この土地ならではの水質なんだとわかります。

火山地帯の地下水は、長い年月をかけて地層をくぐり抜ける間に、自然のフィルターを通ったような状態になります。地下700mという深さからくみ上げているのも、それだけ古く、安定した地層の水を生かしているということ。桜島の麓という土地が、この口当たりのやわらかさを生んでいるわけです。

産地がはっきりしていて、しかも自治体がその地域の水質を裏づけている。これは選ぶ側として、地味だけれど大きな安心材料になります。

硬度4.0の「超軟水」というのが、個人的には一番の魅力

ここが、私がTERAQUAでいちばん「いいな」と思ったポイントです。

水には「硬度」という指標があります。水のなかにカルシウムやマグネシウムがどれくらい溶けているかを表す数値で、これが低いと「軟水」、高いと「硬水」になります。WHO(世界保健機関)の基準では、おおよそ120mg/L未満が軟水とされています。

TERAQUAの硬度は4.0。これは軟水のなかでもかなり低い「超軟水」の部類です。日本の水道水が地域によって50前後だったりすることを考えると、相当やわらかい水だとわかります。数字が小さいほどクセがなく、するりと飲める水だと思ってください。

軟水のいいところを、私の実感も交えて挙げてみます。

  • とにかくクセがなくて飲みやすい。冷やすとゴクゴク飲める
  • 緑茶やコーヒーの香りを邪魔しない。お茶を淹れると味が素直に出る
  • 出汁の旨みを引き出しやすく、ご飯もふっくら炊ける
  • ミネラルの刺激が穏やかなので、硬水でお腹がゆるくなりやすい人にも向く

特にお茶については、店頭でもよく聞かれました。日本茶や和食は、もともと軟水の多い日本で発達してきた文化です。だから軟水との相性がいい。硬水だと出汁が濁ったり、お茶の渋みが出すぎたりすることがあります。私自身、昔ヨーロッパを旅行したときに硬水でお腹を壊した経験があって、それ以来「水の硬度」をかなり意識するようになりました。

軟水と硬水のざっくりした違いを表にまとめます。

軟水硬水
硬度の目安120mg/L未満120mg/L以上
口当たりやわらかい・クセがない重い・しっかりした飲みごたえ
向いている用途緑茶、出汁、炊飯、赤ちゃんのミルク洋風の煮込み、ミネラル補給
日本での分布大部分が軟水一部地域のみ

赤ちゃんの粉ミルクに軟水が勧められるのも同じ理由です。赤ちゃんは腎臓の機能がまだ未熟で、ミネラルの多い硬水は負担になりやすい。だから粉ミルクを溶く水は軟水が基本、と育児書にもよく書かれています。TERAQUAのような超軟水は、こうした繊細な用途にも向いた水質です。家族みんなで使える、という意味でも軟水は扱いやすいんですね。

気になる「ゲルマニウム」を、登録販売者として正直に検証する

ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。

TERAQUAの商品説明を見ると、「ゲルマニウム」や「ルーツクロレラ」を含んでいるとされています。こういう“特別な成分”が書いてあると、つい「なんだか体に良さそう」と感じてしまいますよね。お店にいた頃も、成分名の珍しさだけで商品を選ぶお客様はたくさんいました。気持ちはとてもよくわかります。

でも、ここは登録販売者として正直にお伝えします。ゲルマニウムを飲むことの健康効果には、今のところ確かな科学的根拠がありません。

国の研究機関である医薬基盤・健康・栄養研究所も、有機ゲルマニウムについて「健康な人が摂ったときの研究は見つからず、免疫力や抗酸化作用といった効果は今のところわかっていない」と明記しています。それどころか、ゲルマニウムをめぐっては過去に健康被害も報告されてきました。特に酸化ゲルマニウムを高い濃度で継続的に摂り続けたことで、腎臓の機能障害や貧血、末梢神経の障害が起き、死亡例まで出ています。厚生労働省も、かつてゲルマニウムを含む健康食品について注意を呼びかけたほどです。

こう書くと「えっ、じゃあTERAQUAは危ないの?」と不安になるかもしれません。でも、そこは落ち着いて切り分けて考える必要があります。

健康被害が報告されているのは、あくまで濃縮されたゲルマニウムを健康食品として高用量で摂り続けたケースです。一方、天然の温泉水に自然に溶け込んでいるごく微量のゲルマニウムは、それとは事情が違います。天然水に含まれる程度の量で、すぐに何か起きるという話ではありません。そこは過剰に怖がらなくて大丈夫です。

私の結論はこうです。ゲルマニウムの“健康効果”を期待してTERAQUAを選ぶのは、おすすめしません。そこに過度な期待をするのではなく、あくまで「採水地のはっきりした、飲みやすい超軟水」として価値を見たほうがいい。成分の珍しさに振り回されず、水そのものの質で選ぶ。これが、長年いろんな健康食品を見てきた私の正直な考えです。

「ルーツクロレラ」についても同じで、水に含まれるとされる量はごくわずかです。クロレラから栄養をしっかり摂りたいなら、水ではなくクロレラそのもののサプリを選ぶほうが筋が通っています。水は水、サプリはサプリ。役割を分けて考えるのが、結局はいちばん賢い選び方です。

結局、TERAQUAはどんな人に向く水なのか

ここまで、いいところも気をつけたいところも見てきました。そのうえで、TERAQUAが向いていると思う人を整理します。

  • 毎日の水分補給を、もう少し質のいい水で習慣にしたい人
  • 水道水のカルキ臭が気になっていて、口当たりのやわらかい軟水を探している人
  • 緑茶やコーヒー、炊飯やお出汁に使う水にこだわりたい人
  • 採水地や水質がはっきりしている水を、安心して選びたい人

逆に、「この水を飲めば病気が治る」「劇的に健康になる」といった効果を期待している人には向きません。これはTERAQUAに限った話ではなく、どんな水でも同じです。水はお薬ではないので、そこは冷静に。

そもそも、健康のために水をこまめに飲むこと自体には、とても大きな意味があります。環境省が進めている「健康のため水を飲もう」推進運動でも、体の水分が不足すると熱中症や脳梗塞、心筋梗塞などのリスクが高まると説明されています。のどの渇きを感じたときには、すでに脱水が始まっているサイン。だからこそ、渇く前に、起床時や就寝前、入浴の前後などにこまめに水を摂ることが勧められています。

ここで効いてくるのが「飲みやすさ」です。どんなに体にいい水でも、続かなければ意味がない。クセのない超軟水なら、無理なくゴクゴク飲めて、自然と水分補給の習慣がつきやすくなります。続けられること。水選びでは、これがいちばん大事だと私は思っています。

ちなみにTERAQUAをはじめとするHBSの商品は、新潟にある体験型の店舗「ハイエンド」で、実際に手に取って試すこともできます。通販だと届くまで中身がわからないのが不安、という方には心強い場所です。どんな理念で商品づくりをしている会社なのかが気になる方は、HBSという会社の姿勢や、ハイエンドでも扱う商品への考え方がわかる公式ページをのぞいてみてください。実物を確かめてから選べるというのは、水のように毎日続けるものほど、安心につながります。

まとめ

天然アルカリ温泉水「TERAQUA」について、採水地から成分まで調べてきました。最後に要点を振り返ります。

  • 鹿児島県垂水市の地下700mからくむ、pH8.7・硬度4.0の天然アルカリ温泉水
  • いちばんの魅力は「超軟水」であること。飲みやすく、お茶や炊飯にも向く
  • 採水地が桜島の麓とはっきりしていて、自治体の情報とも水質が一致する
  • 一方で「ゲルマニウム」などの成分に健康効果を期待するのは禁物。そこは冷静に
  • 水はお薬ではない。あくまで「おいしく続けられる水分補給」として選ぶのが正解

私自身、いろいろな健康食品を見てきて思うのは、派手な成分名より「毎日無理なく続けられるか」のほうがずっと大切だということです。その点、クセのない超軟水は、毎日の一杯としてとても付き合いやすい水だと感じました。

水選びで迷っている方は、まず「自分はこの水を何に使いたいか」を考えてみてください。飲みやすさ重視なら軟水、と決めておくだけでも、ぐっと選びやすくなります。この記事が、その小さな手がかりになればうれしいです。